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絹について

絹は古来より中国で作られていました。その神秘的な美しさより「繊維の女王」と呼ばれ、絹を求めてヨ−ロッパより苦難なシルクロ−ドを旅していたのは有名な話です。
日本では紀元前後頃から養蚕が行われ、その後、各地で絹の生産が始まり、和装文化が発展しました。

絹は、蚕が吐き出す糸であることはよく知られており、繭を作ります。繭には人間が長い歳月をかけて改良し、桑の葉を食べさせて飼育された家蚕繭(かさんまゆ)と、野外に放し飼いされ、自然のままに育てられた野蚕繭(やさんまゆ)があります。

繭から繰り出された糸を生糸(きいと)と言い、一粒の繭から約1500mぐらいの細くて長い糸が取れます。 生糸の断面は2本のフィブロインをセリシンが覆う形になっています。

■絹糸の種類

生糸
(きいと)
繭から繰糸した長繊維糸(ロウシルク)。
練り工程後、優雅な光沢とドレープ性のある織物や編物になり、絹の高級感を表現しています。
絹紡糸
(けんぼうし)
生糸にできなかった繭などを原料に紡績した糸(スパンシルク)。
光沢は少ないが、長繊維素材とは異なるスパン(短繊維)ライクな味を出しています
絹紡紬糸
(けんぼうちゅうし)
絹紡糸の紡績工程で、糸にできなかったくず繭を紡いだ糸(シルクノイル)。
太番手でネップがあり、自然で素朴な味と暖かな手触りで、ラフなセーターなどに用いられています。
特徴

■長所

優雅な光沢があります。
豊かなドレープがあります 。
糸の強度が強く、合成繊維に匹敵します 。
肌に優しく、快適 。
吸湿・吸汗性に優れ、放湿性も高い。
肌触りがよく、保温性に富んでいます。
絹鳴りが起こります。

生地や糸を手で揉むとキュッ、キュッと言う独特な音がします。繊維がお互いにきしみ合って発する音で、絹の神秘性を現しています。

摩擦に弱い。

繊維がフィブリル構造をしているため、強い摩擦等で繊維が割れて毛羽立ちが起こり、白っぽく褪色(白化)します。濡れて摩擦するとけば立ちや白化が促進されます。 カバン等との摩擦の繰り返しには注意して下さい。
シミや汚れが付いた時は、濡れタオルなどでこするのは避けて下さい。裏側よりたたき落とすようにして下さい。

水ジミが起こりやすい。

水に濡れると繊維が膨潤し、乾燥しても元の状態に戻らないため、シミの跡が残ります。
雨などがかかりシミが生じたら、スチームや霧吹きをしてアイロン仕上げをすると目立たなくなります。夏場の汗を多くかく時は、汗取りパットやシャツを利用しましょう。

洗濯が難しい。

水洗いすると、収縮や光沢の消失が起こることがあります。また、濃色品は色落ちもあります。そのため中衣・外衣はドライクリーニングするものが多いです。

虫害に弱い。

タンパク質なので虫食いに用心しましょう。虫害対策には防虫剤を使用して下さい。湿気が多いとカビやシミの発生がありますので、保管に注意して下さい。

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